ダルビッシュ、QSも6敗目 6月は1勝に終わるも、指揮官は評価「いい仕事」
味方の拙守もあり6回7安打3失点、「直球やシンカーはベストだった」
レンジャーズのダルビッシュ有投手は28日(日本時間29日)、敵地でのインディアンス戦に先発し、6回7安打3失点(自責2)6奪三振1四球で6敗目(6勝)を喫した。味方のまずい守備が絡む失点もありながら、クオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責3以内)を達成する粘投。しかし、援護にも恵まれなかった。レンジャーズは3-5で敗れたが、ジェフ・バニスター監督が「いい仕事をした」と評価したことをMLB公式サイトが伝えている。
初回、ダルビッシュは先頭キプニスをレフトフライに打ち取るも、左翼マザーラが捕球できず、エラーで無死二塁のピンチに。続くリンドーアにライト前への先制タイムリーを浴びた。2回は3者凡退も、3回は先頭キプニスを四球で歩かせるなど無死一、三塁とされ、ブラントリーにはセンター前に運ばれて2点目。1死一、三塁からはラミレスにライト前ヒットを浴びて3点目を失った。
その後は6回まで無失点に抑えて降板するも、打線の援護は5回にチリノスが放ったソロ本塁打による1点のみ。レンジャーズは救援陣もリードを広げられると、9回に2点を返したものの、3-5で敗れた。
MLB公式サイトによると、バニスター監督は試合後、ダルビッシュの投球について「緩いボール(変化球)でリズムをつかむのに苦労していた。これまでのようにダイナミックではなかったね」と振り返りつつ、「しかし、実際には直球やシンカーはおそらく、今年見てきた中でもベストだった。カッターは終盤まで使わなかったが、3つの球種でいい仕事をしたと思う」と評価したという。
これで3試合連続白星なし。援護にも恵まれず、6月は好投しながら1勝のみに終わったが、しっかりと試合は作っており、首脳陣のから信頼は絶大なまま。この日は101球を投げてストライクは69球。防御率は3.11でリーグ5位となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count