鷹“スミ1”勝利で貯金最多「21」 松本裕が中4日で好投、首位楽天と0・5差
ホークスが完封リレーで4連勝、日本ハムは5連敗
ソフトバンクが今季6度目の同一カード3連勝を決めた。29日の日本ハム戦(ヤフオクD)。初回に挙げた1点を、先発の松本裕ら投手陣の奮闘で守り抜き「スミ1」勝利。チームはこれで4連勝で貯金を今季最多の21に伸ばした。試合のなかった首位・楽天とのゲーム差を0.5とし、30日からの首位攻防3連戦(Koboパーク)へ弾みをつけた。
初回、四球で出塁した川崎を今宮が犠打で進めると、2死二塁から内川が復帰後初打点となる先制の適時打。一塁線へのゴロが一塁ベースに当たるラッキーな形で先制点を掴んだ。その後は日本ハム先発メンドーサの前にチャンスを作りながら、追加点を奪えないもどかしい試合展開だったが、投手陣が奮闘した。
プロ入り後初めて中4日での先発となった松本裕は立ち上がりから内外角、そして低めにボールを集める丁寧なピッチングで日本ハム打線にチャンスを作らせなかった。5回には先頭の石井一に右中間への二塁打を許したが、続く清水のバントを、女房役の甲斐が好フィールディング。二塁走者を三塁で刺し、流れを渡さなかった。
松本裕は6回途中まで無失点の好投。6回2死満塁では、2番手の嘉弥真が代打・矢野を空振り三振に取る好リリーフを見せ、7回からは森、岩嵜、サファテの勝利の方程式が盤石のリレーで、虎の子の1点を守った。
日本ハムはソフトバンク投手陣の前に、得点を奪えず。1点差で迎えた6回に、2死満塁とこの日最大のチャンスを作ったが、矢野が空振り三振に倒れ、反撃ムードが萎んだ。先発のメンドーサは、毎回走者を背負う苦しい投球だったが、5回まで1失点と粘りの投球。6回以降はリリーフ陣が無失点で繋いだものの、打線の援護がなく、5連敗となった。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani