松中信彦氏も森慎二氏の訃報にショック隠せず 先週も共に食事「信じられない」
社会人時代のチームメイト「いいライバルだと思っていた」
28日に多臓器不全のために急逝した西武・森慎二投手コーチ(享年42)の訃報に、元ソフトバンクの松中信彦氏(43)もショックを隠せなかった。
新日鉄君津(現新日鉄住金かずさマジック)で1歳先輩にあたる松中氏は29日、解説のために訪れたヤフオクドームで報道陣に対応し「一番可愛がっていた後輩。先週も一緒にご飯を食べたし、お酒も飲んだのに。全く変わった様子はなかった。本当に突然で信じられないです……」と言葉を詰まらせた。
1973年生まれの松中氏と、1974年生まれの森コーチ。新日鉄君津でプレーし、共に96年のドラフト会議で、森コーチが西武、松中氏がダイエーに指名された。
「社会人で同じチームでプレーして、新日鉄君津を強くしたのは、森が投手の先頭でやってくれていたから。一緒にプロに入って、いいライバルだと思っていた。遊んだり、一緒にお酒を飲んだり、いろんな話をした」と思い出も深く「(次に福岡に来る)16日にまたゆっくり食事しようと約束していたのに……。早く会いたいんだけど、情報が無くて……」と戦友の早すぎる死を悼んだ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani