サッカー大国スペインにも伝わるイチローの偉業、地元紙が異例特集
“世界最多安打男”としてクローズアップ
スペインはサッカー至上主義の国として有名だ。メジャーリーグや野球の話題が報じられることは極めて稀だが、マーリンズのイチロー外野手はそんなスペイン地元メディアでも「長年に渡る危険な打者」「43歳にも関わらず、ライバルを痛めつけている」と評価され、“世界最多安打男”としてクローズアップされている。
「イチロー・スズキ、長きに渡る危険な打者」――。今月下旬にこのタイトルで日本の誇る安打製造機を報じたのは、スペイン地元紙「マルカ」電子版。サッカーの名門レアル・マドリードの機関紙とも呼ばれる同紙は、スペインメディアがほとんど報じることのない球界のレジェンドに注目している。
「マイアミ・マーリンズの日本人選手、イチロー・スズキは、MLBにおける最も長く活躍している選手の1人だ。43歳にも関わらず、ライバルを痛めつけている」
記事では、メジャー最年長野手についてこう紹介している。そして、オリックスからシアトル・マリナーズに上陸した2001年当時の衝撃にも触れ、メジャー移籍後1年目で打率.350、56盗塁、242安打を記録したデータとともに「この成績で彼はアメリカン・リーグの首位打者、新人王、MVPとなり、認知されたのだ」と高く評価している。また最後に日米通算で積み上げた安打数を「プロ野球選手として最大の数字」と紹介している。
メジャー17年目を迎えたベテランは現在、メジャー通算で2564試合に出場し、9785打数3051安打、打率.312、116本塁打、768打点、508盗塁、1408得点。日米通算では4329安打を放っている。昨年8月にメジャー史上30人目の通算3000本安打という偉業達成時には欧州各国メディアも報じたが、イチローは欧州でも高い知名度を誇っているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count