「投手戦」一転炎上のロッテ 伊東監督は救援陣に“擁護”と“苦言”

ロッテ・伊東勤監督【写真:編集部】
ロッテ・伊東勤監督【写真:編集部】

先発石川が4回まで好投も5回に危険球退場「後ろにしわ寄せがきた」

 先発石川の危険球退場という想定外のアクシデントに、3番手の有吉以下が炎上しての敗戦。2日の日本ハム戦でカード勝ち越しを狙ったロッテ伊東監督は「先発がああいう形で代わって、後ろにしわ寄せがきた時はこういう展開になる。むこうも点を取れそうで取れなかった。投手戦と思っていた。益田はよく頑張ったが……」と、3-8の敗戦を振り返った。

 今季2勝目を目指した石川は4回まで1人の走者も許さず、申し分ないピッチングを見せていた。日本ハムの上沢も4回まで1安打投球。そんな息つまる投手戦が、5回に一転した。

 石川は中田、レアードに連打を浴びると、1死後に石井一のヘルメットをかする頭部死球で危険球退場。益田が満塁のピンチで緊急登板し、市川、中島卓を連続空振り三振に仕留めたが、直後の6回にこれまで中継ぎで好投を続けていたルーキー有吉が大田、松本に連続被弾した。

「しょうがない。ここまでずっと頑張ってくれた。一発くらってはいけない場面だったが、先発が早い回に崩れたらこうなる」と伊東監督。レアードに17号2ランを浴びた大谷も「大分疲れていた」とかばった。

 もっとも大谷をリリーフし、死球、押し出し四球で火に油を注いだ中継ぎ左腕の藤岡には「あれじゃあ使えない」と2軍降格を示唆。6回、中前打の正捕手田村は5回の捕球中に指を痛めており、7回に江村と途中交代するアクシデントもあるなど、バッテリー間の悩みは尽きない。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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