サファテ、クルーン、バーネットも… NPB外国人投手のセーブ数トップ10は?

サファテには名球会入りの期待も…

9位 呉昇桓投手(阪神)
実働2年 127試合4勝7敗80セーブ

 韓国球界史上最多の通算277セーブの実績を引っさげ、鳴り物入りで2014年に阪神へと入団。「石直球」と呼ばれる速球を武器に、日本でも前評判に違わぬ投球を披露した。在籍した2年間はいずれも最多セーブに輝き、来日初年度から2年連続で30セーブ以上を挙げたのはNPB史上初。わずか2年間の在籍でMLBへと挑戦していったが、その投球は日本のファンに大きなインパクトを残していった。

10位 キャム・ミコライオ投手(広島→楽天)
実働4年 214試合11勝11敗73セーブ

 入団時は身長205cmの長身で話題をさらったミコライオだが、風貌同様にその投球も印象に残るものだった。来日当初は中継ぎを務めるも、故障の影響で不振に陥ったサファテ投手の代役として抑えに回ると21セーブを挙げて、その座に定着。以降3年にわたって広島のクローザーとして活躍し、チームの16年ぶりとなるAクラス入りにも大きく貢献した。長身から投げ下ろす150キロ超えの速球は威力十分で、チームが長い低迷期から抜け出す転換期に重要な役割を果たした。

 セーブ数10傑は以上のとおりだが、外国人クローザーという言葉から連想されるイメージ通りの剛球投手が多い中、ペドラザ氏のようなコントロールを武器とした技巧派の成功例があるところも興味深いところだ。また、来日当初は先発や中継ぎとして獲得された選手が抑えとして大成するケースも見られる。日本流を取り入れることで成功を収めた宣銅烈氏のエピソードも含め、やはりNPBで成功するには日本球界に適応する能力が重要であることが改めてうかがい知れる。

 さて、そんな中で外国人投手史上、歴代1位のセーブ数を記録しているサファテにとっては、もう一つの新たな勲章も視野に入っていることだろう。それは外国人史上初のNPB通算250セーブ、すなわち名球界入りである。

 過去に外国人選手で現行の名球界入り資格を満たしたのはアレックス・ラミレス監督(横浜DeNA)、そしてアルフォンソ・ソリアーノ氏(元広島)の2人のみである。前人未到の記録を更新し続けるサファテが史上3人目の権利を得ることになるのか、今後の活躍にも注目していきたいところだ。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

【動画あり】NPB在籍の外国人投手史上初となる通算200セーブを達成したサファテ

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