カープ女子は「◎」、トリプルスリーは「?」…若い女子に野球広めるには
トリプルスリーは「難しい」
「オリックスの選手を拝見したのですが、海田智行投手、小田裕也外野手などかっこいい選手が多いですよね。野球を知らない若い女性には、そういうところから興味を持ってもらうのがいいと思います。野球選手の私服とかを見る機会がないので、選手のプライベートをインスタグラムにアップしたり、素人の私から見ても『野球選手ってすごいな』と思えるような動画が見られたら、女性でも気軽に見るのではないでしょうか」
扱う言葉も重要で、好例として挙げるのは「カープ女子」だ。男性のイメージが強いスポーツにおいて、少しでも女性目線の単語を増やすことがカギだと考えており、「オリックスも女性ファンのことを『オリ姫』といいますよね。女の子でも親しみやすくてわかりやすい言葉が増えてくれれば、若い女性の間でも野球が話題になるかもしれません」と話す。
反面、近年は「トリプルスリー」や「神ってる」など、球界から流行語も出ているが、「『トリプルスリー』は、私たちの世代にとってはすごく難しい』」と歩乃華さん。よく耳にするからといって一般的に普及しているかといえばそうではなく、小難しい野球単語は聞き流されている可能性もある。女性や若い世代、ライト層にも響く言葉、わかりやすい言葉を併用していく必要がありそうだ。
「私にそこまで大きな力はありませんが、私を通して少しでも多くの女性が野球に興味を持ってくれたらいいなと思います」と、プレ始球式への意気込みを見せる歩乃華さん。自身が手掛けるバファローズ応援動画も、YouTubeの人気動画チャンネル「MelTV」で配信中だという。インフルエンサーによるプレ始球式がどのような広がりを見せるのか。イベント当日が注目される。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)