ダルビッシュはMLB「最高の一人」 数字が示す実力、米紙「成績は嘘つかない」
奪三振率は錚々たるメンバーを抑えてメジャートップ
では、ダルビッシュの問題点は何なのか。よく言われるのが、球数の多さ。これは、投球スタイルと大きく関係している。圧倒的な奪三振能力を誇るがゆえに、打たせて取るタイプの投手よりも、球数が増加してしまっている。
同紙は、米データサイト「ファングラフス」のデータを紹介しており、これによるとメジャー移籍後のダルビッシュの1イニングあたりの平均投球数は16.3球。同じ2012年以降で見ると、600イニング以上を投げた投手の中ではメジャー65位、ア・リーグ24位だという。
1打者あたりの平均投球数も紹介しており、ダルビッシュは3.94でメジャー83位、ア・リーグ30位だとした上で、「これはクリス・セール(68位、3.87)、ジェイク・アリエッタ(3.93、81位)、クリス・アーチャー(3.95、87位)、そしてマックス・シャーザー(3.98)と同等の領域に位置する。彼らはすべてダルビッシュのような、奪三振のスペシャリストである」と、三振奪取能力の高いピッチャーに共通する要素としている。
その上で、ダルビッシュの奪三振率は11.03で、メジャートップであると改めて言及。シャーザー(10.85、2位)、セール(10.32、4位)、カーショー(10.19、5位)、クルーバー(9.72、6位)など錚々たるメンバーを抑えているという。そして、ダルビッシュがトミー・ジョン手術から復帰後、ア・リーグ9位&メジャー18位の防御率3.45、同5位&8位の257奪三振、同2位&5位の被打率.215とあらゆる成績で上位の数字を記録していることも指摘。「成績は嘘をつかない、判断を誤ることもない」と、エース右腕の能力に疑いの余地はないと結論づけている。
今オフのFA市場でNO1選手との評価を受けており、大争奪戦に発展すると見られているダルビッシュ。年平均3000万ドル(約34億円)の大型契約を手にするか、注目が集まっている。その投球、そして結果で、メジャートップクラスの実力者であることを証明し続けたいところだ。
(Full-Count編集部)