楽天は先発好投&救援も盤石、相次ぐ負傷の鷹も奮投…パ投手陣の前半戦採点

楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】
楽天・則本昂大【写真:荒川祐史】

前半戦首位ターンの楽天は12球団トップの防御率

 プロ野球は12日に前半戦を終えた。パ・リーグは開幕から首位を走ってきた楽天が、一度はソフトバンクに首位を明け渡したが、最後の直接対決2連戦に連勝し、首位ターンを決めた。ソフトバンクも2位ながら、貯金23と白星を積み重ねた。一方で、昨季王者の日本ハムは借金20の5位に沈んでいる。

 ここでは各球団の投手、野手に分け、各球団の前半戦の戦いを5段階で評価してみたい。まずは投手編。

〇1位・楽天(50勝24敗1分け)5点

 チーム防御率3.12は12球団トップ。エースの則本が8試合連続2桁奪三振を記録するなど、リーグトップの9勝をマークした。FAで加入した岸も腰痛やインフルエンザなどで短期の離脱があったが、7勝を挙げており、上々の成績。2本柱の活躍は想定出来るものとして、美馬が7勝、辛島が6勝の好成績を記録している点が首位ターンの大きな力となっている。また、リリーフ陣の働きも素晴らしい。前半戦を防御率0.00で終えた福山をはじめ、守護神の松井、ハーマンと勝利の方程式が磐石の働き。これに森原、高梨というルーキー2人も活躍した。文句なしの最高評価。

〇2位・ソフトバンク(53勝30敗)4点

 和田が左肘手術で長期離脱中。武田が右肩炎症、千賀も左背部の張りで離脱があり、負傷者が続出した。その中でも、この成績を残したというのは立派である。大車輪の活躍を見せたのは東浜。チームトップの8勝をマークし、完投1完封1。バンデンハーク、離脱のあった千賀も7勝と数字としては上々である。4勝の石川、2勝の松本裕は負傷者続出の中で、チームを救う存在となった。リリーフ陣は楽天同様に磐石の働きだった。森、岩嵜、サファテの勝利の方程式に加え、左キラーとして嘉弥真が定着。6回終了時にリードしていた試合は開幕から40連勝と、抜群の安定感を誇った。一方、五十嵐の離脱が痛い。負傷者続出と中継ぎ陣に負担がかかっている点を加味し、評価は「4」とした。

苦しむ昨季王者・日本ハム、ロッテ防御率は12球団ワースト

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