楽天は先発好投&救援も盤石、相次ぐ負傷の鷹も奮投…パ投手陣の前半戦採点

苦しむ昨季王者・日本ハム、ロッテ防御率は12球団ワースト

〇3位・西武(43勝34敗2分け)3点

 菊池が8勝、ウルフと野上が6勝をマークしているが、先発陣が手薄な印象は拭えない。十亀が4勝を挙げているが、多和田が1勝と5人目、6人目の先発に苦労している。新外国人のファイフが来日初勝利を挙げたが、まだ未知数といえる。また、ソフトバンクに11連敗中の菊池の“鷹恐怖症”が払拭出来ていないのは痛い。リリーフ陣は牧田、シュリッター、増田の勝ちパターンは確立されている。ただ、守護神の増田は3敗を喫し、防御率も2.97と高めで、不安を残しているといえる。上位2チームとの差は明らかで、評価は「3」といったところか。

〇4位・オリックス(38勝41敗1分け) 2点

 チーム防御率3.48は、まずまずの数字。金子千尋、ディクソンは7勝をマークしているが、それぞれ6敗、5敗と負け数も多い。西が4勝止まりというのは物足りない。一方でルーキーの山岡が3勝6敗と負け数が先行しているものの、防御率2.54と 好投している。西武同様に先発5番手、6番手が固まっていないのが課題か。リリーフ陣ではルーキーの黒木が38試合に投げ、勝ちパターンに加わるなど奮闘。守護神・平野佳の4敗はいただけないところ。西武と比べるとやや見劣りするため、評価は「2」とした。

〇5位・日本ハム(31勝51敗)1点

 チーム防御率4.16は12球団でブービー。大谷を負傷で離脱で欠いたことも大きかったが、有原が開幕4連敗を喫するなど5勝止まり。昨季の優勝に貢献した加藤と高梨が3勝、メンドーサが2勝と軒並み成績がダウンしている。5試合の先発チャンスをもらった斎藤は1勝3敗、防御率8.18と炎上続きで、現状では戦力として厳しいと言わざるを得ない。リリーフ陣も谷元、宮西、マーティン、増井と、昨季と変わらぬメンバーながら、数字を落としている。日本一に輝いた昨季の姿は見る影もなく、厳しいかもしれないが、昨季からの落差を考えると評価は「1」か。

〇6位・ロッテ(25勝55敗1分け)1点

 チーム防御率4.73は12球団ワースト。チームの貧打に投手陣が苦しめられた感も否めないが、それでも厳しい数字が並ぶ。柱となるべき石川が開幕から大不振に陥り、開幕6連敗で1勝8敗。チームの勝ち頭は唐川と二木の4勝だが、ともに防御率4点台で、唐川は7敗を喫している。エース涌井は3勝6敗、防御率4.15。ルーキー佐々木は11試合に先発しているが、2勝7敗と結果を残しているとは言い難い。リリーフ陣も防御率3点台後半から4点台が並び、唯一、内だけが3勝10ホールド5セーブ、1.57と好成績を残している。30試合に投げているルーキー有吉は前半戦の数少ない収穫か。借金30のチーム状況からも評価は「1」とせざるを得ない。

(Full-Count編集部)

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