ペゲーロ筆頭に好調の楽天、ホークスは柳田がMVP級活躍…パ打線の前半戦採点

強力打線健在の西武、盗塁も両リーグトップ、ハムは主軸がブレーキに

○3位・西武(43勝34敗2分け)4点

 持ち前の強力打線は今季も健在で、チーム得点、本塁打は楽天を上回る。特筆すべきは、やはりルーキーの源田の存在。遊撃の定位置を確固たるものにしただけでなく、一時、打率3割台をマークするなど、2番としても定着。主に1番に入る秋山も好調で打率.318、浅村も.309をマークし、上位打線はやはり強力。出遅れていた金子侑や、パンチ力のある外崎ら下位打線の働き次第では、後半戦の躍進にも期待出来る。12球団トップの69盗塁を誇り、機動力もある。19本塁打の中村、15本塁打のメヒアの主砲2人には、もう少し当たりが欲しいところ。

○4位・オリックス(38勝41敗1分け)3点

 良くも、悪くも、新助っ人ロメロの存在が大きい。開幕直後に4戦連発を放つなど、4番の働きを見せていたが、左膝大腿骨骨挫傷で1か月超の離脱。ロメロの離脱まで11勝5敗と好調だったが、そこから9連敗があるなど、8勝22敗と急失速した。復帰後は着実に結果を残し、ここまで打率.317、16本塁打、38打点を記録している。開幕直後は宮崎が1番打者として打線を牽引していたが、調子を落としてファームへ。同じく開幕から好調だった小谷野の状態も下降気味。18本塁打を放っているT-岡田の37打点は物足りない。5月末に新加入したマレーロは打率.299、6本塁打をマークし、7月9日には腰痛で出遅れていた吉田正が復帰。戦力がようやく整い、後半戦に巻き返したいところ。

○5位・日本ハム(31勝51敗)2点

 投手力とともに、やはり大谷の離脱が痛かった。そして、開幕から4割超のハイアベレージをマークしていた近藤までもが、ヘルニアで離脱した。昨季王者の失墜は、この負傷者とともに中田の不振によるところが大きい。ここまで打率.223と規定打席到達者でブービー。3年連続100を超えた打点も、47ではやはり少ない。昨季の本塁打王レアードも、19本塁打こそ放っているものの、打率.235と精度を欠く。開幕後は不調だった西川が打率.308まで上げてきており復調。巨人から加わった大田が10本塁打、松本が打率.293を記録しているだけに、やはり主軸がブレーキになっている印象は否めない。石井一、中島といった下位打線が打率1割台というのも厳しい。

○6位・ロッテ(25勝55敗1分け)1点

 最低評価をつけざるを得ない貧打ぶりだった。5月下旬までチーム打率1割台に沈む歴史的貧打の惨憺たる状況。ソフトバンクへ移籍したデスパイネの代役として獲得したダフィー、パラデスの両助っ人がさっぱり打てなかったのも大きかった。緊急補強したキューバ人の「走り打ち」サントスは打率.292と結果を残しているが、伊東監督が望んだ大砲ではなかった。その後にペーニャを獲得したものの、52打席に立ち、いまだ本塁打なし。日本人選手も軒並み低調。キャプテン鈴木が開幕から孤軍奮闘していたが、結果には結びつかなかった。残念ながら、チーム状況が好転する材料は見当たらないというのが現状か。

(Full-Count編集部)

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