ペゲーロ筆頭に好調の楽天、ホークスは柳田がMVP級活躍…パ打線の前半戦採点

楽天・ペゲーロ【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】
楽天・ペゲーロ【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】

ソフトバンクはチーム打率、本塁打、得点でリーグトップ

 プロ野球は12日に前半戦を終えた。パ・リーグは開幕から首位を走ってきた楽天が、一度はソフトバンクに首位を明け渡したが、最後の直接対決2連戦に連勝し、首位ターンを決めた。ソフトバンクも2位ながら、貯金23と白星を積み重ねた。一方で、昨季王者の日本ハムは借金20の5位に沈んでいる。

 ここでは、各球団の投手、野手に分け、各球団の前半戦の戦いを、5段階で評価してみたい。野手編。

○1位・楽天(50勝24敗1分け)5点

 首位ターンは、安定した投手力とともに打力も好調で、投打がしっかり噛み合ったからこそ。最高評価の「5」としたい。茂木、ペゲーロの1、2番が見事にハマり、序盤の快進撃を牽引した。156メートル弾をかっ飛ばしたペゲーロの破壊力は一見の価値あり。6月中旬以降、右肘故障で茂木を欠く事態となったが、その1番を島内がカバー。ここにきて、ウィーラー、銀次が調子を上げてくるなど、チーム全体で一度に打撃の状態が落ちることがない好循環にある。強いてあげれば、アマダーの復調と、走塁面などの細かいミスを無くしたい。

○2位・ソフトバンク(53勝30敗)5点

 チーム打率.269、98本塁打、388得点はすべてリーグトップ。3番の柳田は序盤は不振だったものの、5月中旬から復調するとここまで打率、本塁打、打点でリーグトップの3冠王。文句なしの前半戦MVPだ。今季から加わったデスパイネも、柳田に次ぐ本塁打、打点をマークしている。ここに来て状態を落としているが、上林も打率.286、9本塁打を記録。甲斐とともに下位打線で奮闘し、切れ目のない打線を作る。一時、内川、デスパイネを負傷で欠いたが、影響をあまり感じさせることなく、さすがの強力打線ぶりを発揮。松田、中村晃の状態が上がってくれば、さらに破壊力は増す。チーム失策わずか24という守備力も強さを支える。

強力打線健在の西武、盗塁も両リーグトップ、ハムは主軸がブレーキに

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