“ボール問題”の真相…選手「飛ぶ」、コミッショナー否定 それぞれの主張は

ダルビッシュは明確に主張「絶対おかしいと思う」

 また、ダルビッシュもオールスター前日の恒例の合同記者会見で、“飛ぶボール疑惑”について明確に答えている。

「この前、ピッチングコーチが2016年のボールと2017年のボールを出してきて『目をつぶれ』って言われて、『これどっちがいつのボールだと思う?』って。明らかに硬いのがあって『これが硬いです』って言ったら、それが2017年で。それはみんな(投手)一致していた。

 ま、2016年も前年から変わっていたんですけど、さらに今年は飛ぶようになっているのかな、と。自分がバッティング練習をしてもセンターに入っちゃうんで、そんなこと自分の野球人生でバッティング練習でセンターに入ることって一回もなかったんです。それがこの31(歳)の年に入るって絶対おかしいと思う」

 このように主張。トミー・ジョン手術後のリハビリ期間で肉体改造を行った右腕だが「いや、そういう問題じゃない。この前はちょっと泳いで(スタンドに)入った」として、ボールが飛ぶとされる「ヒッターズパーク」の本拠地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンでは、投手にとって“命取り”になる可能性も指摘している。

「アーリントンだと、バットの先に当たっても、ボールが上がっちゃうと、もう落ちてこないんで。そこを意識しすぎるとピッチングにならないので、ある程度ホームランは仕方ないのかなと思わないと。だからLAで投げるのとアーリントンで投げるのでは、まったく話が違うんで」

 米ヤフー・スポーツによると、2015年のサイ・ヤング賞左腕ダラス・カイケル(アストロズ)も「これは論証すべき議題だろうね。飛ぶ仕様になっているのか、なっていないのか。誰もそれはわからないけれど、個人的に(飛ぶ仕様になっていると)感じることもあるんだ」と話していたという。

コミッショナーは新たな主張「バットの問題に視線を向け始めている」

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