広島の圧倒的強さ、楽天の“勝負強さ”際立つ ピタゴラス勝率から見る前半戦
セ首位の広島はピタゴラス勝率がさらに上
セ・リーグも見てみよう。実際の勝敗、ピタゴラス勝率(P勝率)は別表の通り。右側の矢印は実際の勝率との差異。
すでに8ゲーム差で首位を独走している広島だが、ピタゴラス勝率はさらに上。実力格差は大きい。阪神、DeNAは実際の勝率とピタゴラス勝率の差異は少ない。
巨人は、現有戦力ではまだよくやっている方だということになる。中日は、ピタゴラス勝率で見れば、ヤクルトと最下位争いをしていてもおかしくないが、実際はDeNAと4.5差、巨人と0.5差で、ポストシーズンが狙える位置にある。最下位ヤクルトは実際の勝率のほうが低い。
試合数が増えるとともに、実際の勝率とピタゴラス勝率は、近づいていく傾向にある。戦力に大きな変異がない限り、ピタゴラス勝率は、今後のペナントレースの「予想図」でもある。最終的にはどんな結果になっているだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)