ダルビッシュ7回途中3失点、今季14度目QSも得点後の失点響き勝敗付かず
米通算943奪三振でノーラン・ライアンを抜き、球団史上4位に浮上
レンジャーズのダルビッシュ有投手は16日(日本時間17日)、敵地でのロイヤルズ戦に先発。6回2/3を投げて8安打6奪三振1四球3失点(自責2)と、今季14度目のクオリティスタート(QS、6回以上自責3以下)を記録したが’、勝敗は付かなかった。チームは9回に3-4でサヨナラ負けを喫した。
苦しい立ち上がりだった。先頭メリフィールドが放った高いバウンドのピッチャー返しを自らのグラブで弾いて内野安打にすると、続くボニファシオの右翼線安打で無死一、三塁とする。3番ケインの初球が暴投となり、先制点を献上。1死二塁の場面では、二塁への牽制球が逸れ(ダルビッシュ失策)、走者を三塁まで進めたが、なんとか最少失点で食い止めた。
2回は1死からエスコバーとゴードンに連続で左前打を許し、1死一、二塁としたが無失点で切り抜けると、3回に新人ロビンソンが右中間へソロ弾を叩き込んで同点。ここで踏ん張りたかったダルビッシュだが、3回2死からホズマーに四球を与えた後、ムスタカスに右翼へ二塁打を運ばれ、再び相手に1点を勝ち越された。
4回以降に落ち着きを取り戻すと、5回と6回は3者凡退。すると、今度は7回表にナポリが中堅へソロ弾を運び、再び同点に追いついた。
だが、マウンドに戻った7回。2死まで順調に奪った後で、ビュテラに左前打を許し、続くメリフィールドには左越え二塁打。この打球の処理に左翼マザラが手間取る間に、一塁走者だったビュテラが一気に生還し、勝ち越しホームを踏んだ。
ここで98球(70ストライク)に達していたダルビッシュは降板したが、8回に味方打線が同点に追いつき、黒星が消えた。防御率は3.45。
決して調子がよくない中でも何とか試合を作ったが、味方が得点した直後に失点するなど、もたついた展開を作ってしまった。6月12日アストロズ戦以来6戦連続で勝ち星から遠ざかっているが、次回こそはすっきりとした形で白星を飾りたい。
(Full-Count編集部)