東浜だからこそ… 勝利導いたソフトBの継投策は大正解も、見たかった続投
結果が全ての世界で勝利に導いた継投策は大正解
今季、開幕からローテを守り、この試合までチームトップの8勝をマークしていた東浜。1つの完封、1つの完投があり、安定感は現在のローテ投手の中では1、2を争う。大黒柱としてチームを支え、さらには、今後、チームのエースとなるべき右腕である。
この日の投球も安定し、許した安打は5本。失点は内野ゴロの間に失った1点だけだった。8回も先頭の山川に中堅フェンス直撃の二塁打を浴びたが、メヒア、外崎を連続空振り三振。代打・炭谷には死球を与えたが、球数はまだ99球だった。東浜が「投げるつもりでいましたけど、打者が左の秋山さんだったので、どうだろうとは思っていました」と振り返ったように、まだ余力はあった。
ここまで今季のチームを支え、勝ち星を積み重ね、成長の跡を示し、チームの将来を担う東浜だからこそ、試合終盤の窮地を任せてみてもらいたかった。その経験が、抑えた自信が、右腕を精神的にも、さらに成長させる糧となるはずだから、だ。結果が全ての世界だけに、勝利に導いた継投策は大正解。それでも、東浜に、という思いが残った。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)