女性来場者比率が増、定着するロッテの「スーパーレディースデー」
この日の女性来場者比率は43パーセントに
17時からの試合開始後も「INTEGRATE BOOTH」にはひっきりなしに女性ファンが足を運んだ。マリーンズメーキャップを体験した女性希望者のうち先着100名は、5回裏終了後にグラウンドで「勝利の女神ダンス」を踊るイベントに参加することができる。千葉ロッテの人気マスコット・謎の「魚」も、レディースデーにちなみ女装で登場。真っ赤なワンピースと三つ編み、普段とは異なるおしとやかな動きでスタンドを大いに盛り上げた。
肝心の試合結果は、加藤の逆転適時二塁打で痺れるようなサヨナラ勝ち。連休最終日に詰め掛けたファンに見事痛快な勝利を届けた。
球団発表によると、この日の女性来場者比率は43パーセントであった。今年5月に行われたレディースデーでは、女性比率が5割に迫る47パーセントで、今回は多少数字を落としたことになる。しかしファンクラブの女性比率は3割ほどであるため、この年2回のイベントがファンの中で定着しつつあることは間違いないだろう。
野球の楽しみ方は老若男女それぞれで、球場を訪れるためになんの権利も必要ない。細かい野球のルールが分からなくても、おしゃれをして、選手の笑顔に胸を弾ませて、友達と盛り上がってみたら、きっと球場でなければ過ごせない時間、見ることのできない景色、感じることのできない気持ちがあることを実感できるだろう。
球場は広く門戸を開き、女性ファンの繊細な嗅覚に、無限の可能性でもって応える用意がある。今回のようなイベントが、球場の新たな楽しみ方を提供する入り口となることを期待したい。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)