前田健太、5回5安打1失点の力投で8勝目の権利、チーム10連勝の流れ繋ぐ
失点は初回のソロ被弾のみ、打線の大量援護に応える粘投を披露
ドジャース前田健太投手が19日(日本時間20日)、敵地でのホワイトソックス戦で後半戦初先発に臨み、5回を投げて1被弾を含む5安打1四球3奪三振1失点(自責1)の好投を披露した。打線の援護にも恵まれ、5回で83球(54ストライク)を投げ、8点リードの場面で降板。今季8勝目の権利を手に入れた。
味方打線がテイラーの先頭打者弾で1点を先制したこの日。前田は1回裏にカブレラに同点弾を許したが、直後の2回にヘルナンデスのソロ弾で勝ち越すと、ここから粘った。
2回裏には先頭から安打と四球で無死一、二塁とするが、続くアンダーソンが投手前に送りバント。打球を捕った前田は冷静に三塁へ転送して二塁走者を刺すと、強肩の三塁ヘルナンデスが一塁へ矢のような球を転送し、併殺プレーを完成させた。
3回も走者を背負ったが無失点。4回に味方がヘルナンデスの2打席連続弾とシーガーのソロで3点を追加すると、3者凡退に締めて流れを繋いだ。
この日、最大のピンチは5回に訪れた。1死一塁からサンチェスを投手返しに打ち取ったが、前田が併殺を狙って二塁へ転送した球を、二塁ベースカバーに入った二塁フォーサイスではなく、遊撃シーガーがカット。そのまま一塁へ送球したが間に合わず、結局1死も奪えなかった。まさかの1死一、二塁に、前田は驚きの表情を浮かべたが、ハンソンを空振り三振とすると、最後はカブレラを二ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。
7月は11勝1敗と絶好調のドジャースは、今季2度目の10連勝でこの日を迎えた。前半戦は苦しい登板が続き、救援にも回った前田だが、再三のピンチを力投で凌ぎ、チームの流れを繋いだ。
(Full-Count編集部)