3A昇格も1試合で降格…米マイナー“バット犬”がバット引かずにボール強奪
2Aから3Aに昇格も、気持ちだけが空回り?!
メジャー球団傘下となっていても、独立採算制を採る米マイナー各球団では、集客を上げるために数々の企業努力を行っている。イニング間に開催される各種イベントはもちろんだが、ヤンキース傘下2Aトレントンでは、2002年以来バットボーイならぬ“バット犬”がチームの一員に加わり、ファンから愛される存在となっているが、18日(日本時間19日)にほのぼのハプニングが起きた。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が伝えている。
現在、バット犬を務めるのは3代目のルーキー。2代目ダービーの息子で、初代チェースは祖父にあたる由緒正しい“バット犬”一家の出身だ。チームの“裏方”として日々懸命にバット引きに徹するルーキーの働きを認めたヤンキースは、18日(日本時間19日)に父ダービーと共にルーキーを3A昇格をプレゼントした。
この日、傘下3Aスクラントンではダブルヘッダーが行われたが、バット犬父子は2試合目に登場。3A昇格を意気に感じたのか、この夜、ルーキーは普段のバット引き以上の仕事を敢行することにした…。
スクラントンの攻撃中に登場したルーキーが、普段通りにバットを引くのでなく、対戦相手だったオリオールズ傘下3Aノーフォークの投手の元へ駆け寄ると、手に持っていたボールを“強奪”。投手が球審から代わりのボールをもらうと、再び駆け寄ってそのボールも奪い去ってしまった。
チームを勝たせたい気持ちが空回りしてしまったのか、バットを引かずにボールを奪ったルーキーは、試合後に父ダービーと共に2Aに“降格”。再調整するように命じられたという。
メジャーまであと一歩の位置まで達したルーキー。近い将来のメジャーデビューを目指し、しばらくは2Aでの再調整に励むことになりそうだ。