かつての本拠地で流れた応援歌 鷹デスパイネが球宴で放った特別な一発

古巣の本拠地で耳にした応援歌

 今季は主に5番に座ってその長打力を発揮し、内川が故障で離脱した時期には代役として4番も務めている。6月11日の阪神戦で走塁中に肉離れを起こして10日ほどの戦線離脱を余儀なくされたものの、現時点での22本塁打はリーグ2位、61打点は同3位。ポイントゲッターとしての役割をしっかりと果たしており、自身初となる打撃タイトル獲得も視野に入ってきている。

 この活躍が評価され、選手間投票で初のオールスター選出も果たしたが、奇しくもオールスター第2戦は昨季までの本拠地・ZOZOマリンスタジアムでの開催。その日、慣れ親しんだ場所にパ・リーグ選抜の一員として帰ってきたデスパイネが、1点を追う4回の打席で耳にしたのは、千葉ロッテ時代に自身のために演奏されていた応援歌だった。そして、その打席でファンの期待に応える同点弾をバックスクリーンに放つと、本塁を踏んだ後にヘルメットを取ってファンに一礼。結局、計3安打を放つ活躍で、自身初のオールスターで見事MVPを獲得してみせた。

 試合後のヒーローインタビューでは、千葉ロッテ時代のパフォーマンス「デスパ! イイネ!」を行うなど、古巣に対する感謝の念を忘れなかったデスパイネ。いつまでも変わらないその人柄で、千葉のファンからも未だに愛されているキューバの大砲は、まだ経験したことのないリーグ制覇に向け、これからも変わらずにチームへ貢献するため戦い続けていく。

【動画あり】今年5月には4試合連続となる本塁打を記録したソフトバンク・デスパイネ

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