注目増すダルビッシュ、GMへの問い合わせ増 移籍先候補にドジャースの名も
レイズ戦で8回3失点の力投見せたダルビッシュ、注目高まる去就
レンジャーズのダルビッシュ有投手が21日(日本時間22日)の敵地レイズ戦で8回101球を投げ5安打3失点、毎回の12三振を奪う力投を見せた。3本のソロ弾を被弾し、7勝目は逃したが、自身3試合連続となるクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)を達成。レンジャーズは延長戦の末に4-3と競り勝ち、連敗を5でストップした。連敗脱出に貢献した右腕について、試合後、地元紙「ダラス・モーニングニュース」電子版は右腕が7月末にトレードとなる可能性をレポート。移籍先の候補としてドジャースの名前を挙げている。
ダルビッシュはこの日、立ち上がりから力強い投球を見せながら4回、6回、8回と3本のソロ本塁打を被弾。味方の援護が少なかったことも影響し、6月12日以来となる白星はならなかった。それでも、レイズ相手に今季自己最多の12三振を奪い、シーズン4度目の2桁奪三振を記録。メジャー通算では32度目の2桁奪三振となり、野茂英雄氏の31度を抜き、日本人歴代単独1位となった。
レンジャーズはこれで連敗を5で止め、46勝50敗で借金「4」とした。しかしア・リーグ西地区首位のアストロズとは18ゲーム差をつけられており、プレーオフ進出にはワイルドカード争いにかけるしかない状況。地元紙はチームが苦境に立たされる中、ジョン・ダニエルズGMに対してダルビッシュの身分照会の電話が増えてきているとレポート。関係者の証言として、昨季ワールドシリーズ王者のカブスからも問い合わせがきているとしつつ、カブスはジョナサン・ルクロイ捕手にも興味を持っていると伝えた。
一方、記事ではレンジャーズのスカウトがドジャースの下部組織を視察していることもレポート。日本人右腕と引き換えにドジャースのプロスペクトを狙う可能性に触れ、「もしもレンジャーズが(ドジャースへの)ダルビッシュ放出を決断すれば、とても興味深い移籍先になる」と伝えている。ドジャースは現在、圧倒的な強さでナ・リーグ西地区首位を独走。先発陣は層が厚く、現在2連勝中で今季8勝を挙げている前田健太もローテに踏みとどまれない可能性が残されている。
7月末のトレード期限が迫る中、注目が高まっているダルビッシュ。右腕を取り巻くトレードの話題はまだまだ過熱しそうだ。
(Full-Count編集部)