ソフトB武田が6回1安打零封、108日ぶり白星 「たくさん迷惑をかけた」

ソフトバンク・武田翔太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・武田翔太【写真:藤浦一都】

4月5日以来の勝利、工藤監督も称賛「スピードガン以上に感じた」

 ソフトバンクの武田翔太投手が、4月5日の楽天戦(Koboパーク)以来となる108日ぶりの勝利を掴んだ。22日のロッテ戦(ヤフオクD)で先発のマウンドに上がると、ロッテ打線を6回までわずか1安打に封じた。右肩の炎症を乗り越え、ようやく今季2勝目を挙げ「いい感じで力が抜けていたかなと思います。いい感じにボールを叩けた感じがあった。前半戦に空けた穴を埋められるようにしたい。たくさん迷惑をかけたので」と語った。

 復帰後2試合は、いずれも5回途中でKOされた。6四死球、4四死球と苦しんできた制球が、この日は修正された。ストレートは140キロ台中盤、持ち味のカーブ、そしてスライダーもコースに決まっていた。久々の快投に「今日はだいぶ良かったと思います。肩も大丈夫だし、疲れもそんなにないですし」と頷いた。

 6回の先頭打者で右足がつった。この回は足がつったまま、何とか投げ抜いたが、この回限り、79球で降板となった。「久々に体が使えた。しっかりと体が使えていたから、それが出たのかもしれないです」。登板過多気味になっている中継ぎ陣の救援を仰いだのは悔やむところだったが、久々に納得のいく内容だった。

「リズムが良かったし、ボールに力もあった。スピードガン以上に感じた。だんだん良くなってきている」と工藤公康監督も評価する内容だった。右肩の炎症を訴え、約2か月半、チームを離れていた武田。復帰後しばらく苦しい時期が続いていたが、この日は復調の兆しが見えた。勝負の後半戦。頼もしい右腕が、本来の姿を取り戻してきた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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