171センチ&51キロ、金光大阪の「お調子者」2年生右腕の止まらない成長
冬が終わった途端に「成長痛が治った」!?
「(トレーニングに励むはずだった)冬が終わった途端に“成長痛が治った”って言ってくるお調子者のようなところはありますが、朝練には一番初めに来て練習するような子なんですよ」と指揮官は笑う。この日の試合の序盤は空に雲がかかり炎天下のマウンドではなかったため「スタミナは…太陽が出てきたら、どうなるか分からなかった」と冗談をこぼしたが、それでも関大北陽を相手に終わってみれば散発6安打2失点。公式戦初完投で夏のひとつ目のヤマを乗り越えた。
「今日は外に真っすぐを投げ分けられたし、後半はスライダーで勝負出来たことが良かったです」と河合は汗をぬぐった。野球経験のある祖父と幼い頃からキャッチボールにいそしみ、球速がアップしたことがピッチャーをはじめるきっかけとなった。コントロールも良くなり、今日のマウンドでも緩急をうまく使った投球術が冴えた。今はまだストレートは130キロ台だが、のびしろは十分ある。「うちにはエースは不在です。ベンチ入りの投手で何とか継投しています」と指揮官。昨夏府大会準優勝のチームに、頼もしい投手が現れた。
(沢井史 / Fumi Sawai)