3被弾も称賛浴びるダルビッシュのボールの“質” 「剛速球でレイズを圧倒」
7勝目はならずも勝利に貢献、女房役が称賛「相手にチャンスはない」
レンジャーズのダルビッシュ有投手は21日(日本時間22日)、敵地でのレイズ戦で8回5安打3失点と力投した。3本のソロ本塁打を浴び、7勝目はならなかったものの、今季最多の12奪三振をマーク。1-3で迎えた9回に味方打線がようやく反撃し、秋信守の同点2ランで黒星は消えて勝敗はつかなかった。6月12日(同13日)のアストロズ戦以来、約1か月半の間、白星から遠ざかっているが、女房役は直球の質を称賛したとMLB公式サイトが伝えている。レンジャーズは4-3で勝利した。
この試合では4、6、8回にソロ弾を浴びたダルビッシュ。その他は圧巻の投球で、12三振を奪いながらも、リードを許したまま降板となった。しかし、チームは9回に同点に追いつき、延長10回にアンドラスの決勝打が飛び出して勝利。エースの好投が勝利に結びついた。
鍵となったのは速球。MLB公式サイトは「ダルビッシュ(12奪三振)が剛速球でレイズを圧倒する」とのタイトルで特集し、女房役のルクロイのコメントを紹介している。「彼はファストボールを多く投げていた、そして変化球の使用を避けていた。彼の投球がより効果的になった。三振が積み上がっていったんだ」 。確かに、この日は伸びのある直球で空振りを奪う場面が目立った。
そして、この質の高い直球が抜群の切れ味を誇る変化球をより効果的なものにした。「変化球が一層良くなるんだ。彼らは剛速球に身構えなければいけないからね。カーブボールやスライダーなどを投げれば、彼らにチャンスはないんだ」。記事の中で、ルクロイはこう絶賛している。
「ファストボールに伸びがあるときは、誰が打者でも気にしない。幸運を祈るよ」
メジャーの猛者を力で押さえ込む――。今季、メジャーではボールが飛ぶとも言われる中で、この日も3本のソロ弾を浴びたダルビッシュだが、その投球は称賛を浴び続けている。
(Full-Count編集部)