育成から異例出世の左腕モイネロは、登板過多ホークス救援陣の救世主か
登板8戦で失点はわずかに1試合のみ
大きな収穫となる好投だった。ソフトバンクのキューバ人左腕、リバン・モイネロ投手。23日のロッテ戦(ヤフオクD)で2番手でマウンドに上がると、2回2/3を投げてパーフェクトピッチングを見せ「コントロールが良かったので、今日の結果に繋がった」と胸を張った。
5回。先発の中田が井口の適時打で1点を追加され、鈴木に四球を与えたところで、出番は巡ってきた。1死一、二塁。ここで左腕はパラデスを低めのカーブで遊ゴロ併殺打に切って取った。「変化球を低めに集めようという意識だった」と狙い通りに打ち取った。6回、7回は3者凡退と、完璧な内容だった。
WBCのキューバ代表メンバーだったモイネロ。5月に育成選手として契約すると、わずか1か月余りで支配下登録。6月16日に1軍昇格すると、そこから好投を続けている。
7月1日の楽天戦(Koboパーク)で3失点したが、自責点はゼロ。同12日の楽天戦(ヤフオクD)では3イニングを投げて、無安打4奪三振の好投を見せた。7月19日の西武戦(北九州)で2失点し、続いていた防御率0.00は途切れたものの、これは初めて地方球場で投げたことも影響していたようだ。