選抜の忘れ物を取り返すためにー 神戸国際大学付、1点を死守して準決勝へ

(左)田淵友二郎、(右)後藤貴大【写真:沢井史】
(左)田淵友二郎、(右)後藤貴大【写真:沢井史】

準々決勝で関西学院に1-0で勝利「何とか守り切りました」

 神戸国際大付が関西学院との投手戦を制し、準決勝に進出した。第99回高校野球選手権兵庫大会準々決勝で1-0で勝利。エースの岡野佑大は関西学院を相手に3安打完封。初回に主砲・猪田和希の適時打で先制した1点を守り切った。

 好投を続けるエースをバックも最後までしっかりと堅守で支えた。1点もやれない緊張した空気の中、最終回はアウト3つがすべて内野ゴロ。そのうち2個は主将でもある田淵友二郎の守るショートに飛んできた。

「今日はよく飛んできました。1個(失策を)やってしまいましたけれど、何とか守り切りました」

 汗をぬぐう横で二遊間を組む二塁の後藤貴大もホッと胸をなで下ろしていた。

 後藤の中には今でも忘れられない場面がある。今春の選抜の東海大福岡戦。1-1で迎えた9回裏。1死一、二塁のピンチで併殺を狙ったショートへのゴロを田淵から受けた後藤が一塁へ悪送球。二塁走者が生還し、無念のサヨナラ負けを喫した。

見直した録画映像「目をそらしてばかりではいけない」

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