“頭脳的”な「珍ランニング弾」!? MLB公式サイトも「信じられないだろ?」
“頭脳的”な走塁から生まれた「珍ランニングホームラン」
米マイナーリーグで誕生した“頭脳的”な「珍ランニングホームラン」が話題となっている。
驚きのプレーが生まれたのは、26日(日本時間27日)のフィリーズ傘下3Aリーハイバレーとブレーブス傘下3Aグウィネットの一戦。1-1の同点で迎えた5回2死満塁の場面だった。
リーハイバレーのJ・P・クロフォードが、センター右への大飛球を放つ。中堅手の頭上を越えた打球はフェンスに当たり、左翼方向へと弾んだ。予想外の方向へ転がったボールを中堅手が慌てて拾い、中継プレーで本塁へ。ただ、塁上にいた走者はすでに全員が生還していた。
打者走者のクロフォードも一気に三塁を回る。しかし、捕手が返球を受けた時点では、まだ捕手の数メートル手前。タイミングは完全にアウトだった。
すると、クロフォードはここでスピードを緩める。生還を諦めたかに見えたが、そうではなかった。なんと、そこから急に捕手の股の間にスライディング。タイミングをずらされた捕手はタッチが遅れ、セーフとなった。
“頭脳的”な走塁から生まれた「珍ランニングホームラン」。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」も「J・P・クロフォードがとても印象的なインサイド・パーク・グランドスラムを放つ」と特集。一連のプレーを説明した上で「結果はランニング満塁ホームランだ。信じられないだろ?」と伝えた。
MLB公式サイトはツイッターでも「フィリーズの有望株、J・P・クロフォードが史上最高のフェイントによるランニングホームランを完成させた」と紹介している。
この一発が決勝弾となり、リーハイバレーは8-2で快勝。まさに値千金のランニングホームランとなった」