苦しい先発事情救った広島・九里 緒方監督も先発ローテ復帰に合格点

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

緒方監督も称賛「先発の穴を埋めてくれたのは大きい」

 広島は28日、マツダスタジアムで行われた東京ヤクルト戦に7-1で快勝した。打線が先制、中押し、ダメ押しと理想的な攻撃で、投手陣も先発の九里が6回1失点と好投。7回からは一岡、中崎、今村の必勝リレーでヤクルトに反撃を許さなかった。緒方監督は「今日は九里の投球でしょう」と、ジョンソンの離脱で再び先発に配置転換となった右腕を称賛した。

 九里は「中継ぎで投げる時も、先発と同じ気持ちでやっていた。打者1人1人と勝負する中で、ひとつひとつアウトを取るつもりで投げたのがよかったと思う」と自らの投球を振り返った。緒方監督は「ランナーを出しても、ヒットを打たれても彼らしい投球をしてくれた」と、再三ピンチを迎えながら1失点のみと粘りの投球を評価した。

 ジョンソンが再離脱となり、前日は中村祐が不調で2軍落ちが決まるなど、苦しい先発事情での九里の好投だった。「先発の穴を埋めてくれたのは大きい」と右腕を評価した指揮官は「先発は2か月ぶりぐらいだけど、イニング数で言えば、先発と同じぐらい投げている」とフル回転に感謝し「先発として次回も試合を作ってくれることを期待したい」と、先発ローテ復帰に合格点を与えた。

 開幕ローテから中継ぎに配置転換となった時は「悔しい思いもあった」という九里。「まっさらなマウンドで投げるのが理想。今日はいい部分も悪い部分もあった。反省するところは反省して、次もしっかり投げたい」と、後半戦の先発ローテ定着を誓った。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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