米専門家が改めて称賛した、イチローの打撃技術「シフトを敷いてはいけない」

「彼はトニー・グウィンのようにディフェンスの穴を見通す」

 そして、徹底したプロ意識に支えられたイチローの打撃にはシフトは通用しないと、同氏は語った。あらゆる方向に打球を飛ばすことが出来る“安打製造機”のバッティングから傾向を割り出すことは出来ない。

「イチローはいまだ走れるので、ゴロでのダブルプレーも簡単ではありません。シフト全盛期になっていますが、彼はシフトしてはいけない選手です。彼はトニー・グウィンのようにディフェンスの穴を見通すのです。その穴を露呈させるのです」

 2014年に唾液腺癌で他界したグウィン氏はパドレス一筋で活躍し、首位打者8度、通算3141安打など輝かしい実績を残した。2007年には米国野球殿堂入りを果たしている同氏は、メジャー史に名を残すコンタクトヒッターとして知られている。

 グウィン氏にように守備網の間を射抜いたり、内野へのゴロでも衰え知らずの韋駄天ぶりで一塁をあっという間に駆け抜けるイチローのバッティングには、守備シフトは通用しない。メジャー最年長野手になった現在も、敵地メディアからも敬愛の念を示されている背番号51は、どこまでヒット数を伸ばすのだろうか。

(Full-Count編集部)

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