田中将大「少し苦しんだ」の質問にヤ軍監督“反論”「またもいい登板だった」
6回2失点の力投も援護なく10敗目、2桁黒星はキャリア初
2日(日本時間3日)の本拠地タイガース戦で6回2失点に抑えながら今季10敗目(8勝)を喫したヤンキース田中将大投手。降雨の影響で試合開始が遅れる中で、初回に1失点を喫したが、クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)の力投で試合を作った。しかし、この日は味方打線の援護がなく敗戦。0-2で敗れたヤンキースのジョー・ジラルディ監督は試合後、右腕をかばった。
降雨の影響で1時間以上遅れてスタートした試合で、田中は初回いきなり先頭のキンズラーから3連打を浴びて1失点を浴びた。しかし、2三振を奪うなど後続を断つと、2回、3回と無失点に。4回に味方の守備の乱れも絡んで2失点目を喫したが、6回100球、6安打7奪三振、2失点(自責1)と2試合連続でQSを達成した。右腕が降板後、またも中断に見舞われた試合ではヤンキース打線が沈黙し、完封負け。ヤンキースは2連敗となった.
その後の記者会見でジラルディ監督は田中に対する質問に反論する一幕があった。
「タナカは少し苦しみましたが、それでも6回投げ切れることができました」との問いかけに「私は自責1の投球を苦しんだと呼ぶべきか、わからない。初回に1点を失い、その後、1点を失ったが、大きな三振を2度も奪った。ピッチングは究極的に優秀だった。またしても彼はいい登板だったと思う」と逆にこの日のパフォーマンスに賛辞を贈った。
味方の援護が得られず敗戦投手となった田中はキャリアで初の2桁黒星を喫したが、防御率は5月以来となる4点台(4.93)に回復。安定感が増している投球に指揮官の信頼も高まっている様子だ。
(Full-Count編集部)