トレードから4日後の「帰還」 古巣が青木宣親に「素晴らしいオベーション」

青木もファンの反応に感動「このような反応を受けるとは思いませんでした」

 青木はこの打席で遊ゴロに倒れ、最後の打者となったが、感動的なシーンは強い印象を残したようだ。古巣の地元紙「ヒューストン・クロニクル」も「ノリ・アオキがブルージェイズと共にミニッツメイドパークに帰還」と題した特集記事を掲載。青木がトレードからわずか4日後にブルージェイズの一員としてかつての本拠地に戻ってきたこと、スタンディングオベーションにヘルメットを取って応えたことなどを伝えている。

 青木は試合後に通訳を介して「このような反応を受けるとは思いませんでした。アストロズファンのすべてに感謝します」 と話している。記事によると、ファンだけではなく「ウォーミングアップ中に多くのアストロズスタッフや元同僚から暖かい歓迎を受けていた」という。

 さらに、同紙は「顔なじみと会った対戦できるのは素晴らしいことです。これぞメジャーリーグという感じです。色々な球団の、色々な選手と知り合うんです。楽しいですよ。ワクワクします」 という青木の前向きなコメントも紹介。新天地ですでに馴染んでいる様子などにも触れている。

 アストロズでは、日米通算2000安打目の記念すべきヒットを放ったとはいえ、在籍はわずか半年。にもかかわらず、感動的なシーンが生まれたのは、青木が出番に恵まれない中でも黙々と自分の仕事をこなし、グラウンド外では誠実で明るい人柄でチームメートやファンから愛されていたからこそ。ア・リーグ西地区を独走するチームで、青木は確かな存在感を放っていた。

【動画】古巣ファンにスタンディングオベーションで迎えられた青木宣親

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