「福岡発 売り子名鑑」内定蹴って売り子デビュー、3か月で10杯が110杯に

熊本、島根、北海道のリゾート地で接客業を経験

「話をすると、先輩たちの凄さが分かりますし、もっと頑張らないといけないと思いました。大事なのは気力、メンタルですね。自分がダメだと思っていたら、その通りに売れません。心が折れるとダメですね」

 学びと反省の日々。仕事を終えると、毎日ノートを開き、その日の反省などを書き記す。「ちょっとずつでも成長出来るように、と思ってやっています」。3か月で、自己ベストは110杯を超えた。

「何事にも中途半端だったので、そういう自分を変えたいというのはありました。学生まではやらされてやっていた感じが強かったですね」。2年前の専門学校卒業後は就職せずに、リゾート地で働いた。「いろいろな人に出会いたい、いろいろなところに行ってみたい、接客の勉強もしたいという思いがあったんです」。熊本の黒川温泉にある旅館で仲居をし、島根の隠岐の島、北海道のルスツリゾートでも働いたという。

 やや異質なキャリアを送ってきた「HAZUKI」さん。「自分から話すのは苦手なので、お客様から話しかけていただけるとたくさん話せます。好きな男性のタイプは年上で、面倒見のいい、私を受け止めてくれる人ですね。理想は父と母のような夫婦です」という。

 22歳の新人売り子。「そんなに売り子は長くはできないと思っていました。やるとしても1、2年かなと思っていましたけど、今はもっと3年、4年と、やるからには長くやってみたいなと思うようになりました」と、とことん突き詰める気概でいる。

「周りは18歳、19歳の子たちばかり。でも、若い子には負けたくないんです。汗を流しながら、笑顔で頑張りますので、どうぞよろしくお願いします」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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