59年ぶり13連勝は“勢い”ではない― 西武が見せる快進撃の裏側

ただの“勢い”ではない快進撃、選手が口にする一体感

 極論を言えば、このままシーズン最終戦まで『声出し』役を続けられることが理想であり、その気も満々だったようだが、残念ながら、お役交代の時を迎えてしまった。

 連勝記録は途切れたが、14試合ぶりの敗戦となった8月5日のソフトバンク戦も、1-7の6点差ビハインドから、9回に同点に追いつく執念を披露した。辻発彦監督も「こういう試合をすれば、チームは絶対に強くなっていく」と、その選手たちの熱い戦いぶりを大いに称え、誇った。また、選手も誰もが「チームがまとまっている」と、一体感を口にする。

 そして6日にはソフトバンクに6-1と勝利して再び差を詰めた。決して、ただの“勢い”だけではなく、必要な要素が揃っての、地に足ついた快進撃。そこには、こうした「雰囲気作り」など、試合中以外の一面がもたらした好影響も少なくないはずだ。

(上岡真里江 / Marie Kamioka)

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