西武主力に目立つ大阪桐蔭卒業生 今夏の甲子園出場校OBでパ所属の選手は?

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】
日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

8月8日に開幕する夏の甲子園

 8月8日から始まる「第99回全国高等学校野球選手権大会」。負ければそこで終わりという緊張感の中で、全力プレーを披露する高校球児たちの夢舞台が、いよいよ幕を開ける。もちろん、現在日本野球界のトップで戦う選手たちにも、高校球児だった時代があった。そこで今回は、今夏の甲子園出場を果たした49校の卒業生にあたる、パ・リーグの支配下選手に注目していきたい。

【北海道日本ハム】
鍵谷投手・瀬川投手(北海)
石井一選手(作新学院)
浅間選手・高濱選手・近藤選手(横浜)
中田選手・高山投手(大阪桐蔭)
西川選手(智弁和歌山)
有原投手・上原投手(広陵)
高良投手(興南)

 昨季日本一のチームが誇るリードオフマン・西川は智弁和歌山高校時代、怪我に悩まされながらも第91回、92回大会に出場し、潜在能力の高さを示した。8月7日現在リーグ2位の27盗塁、打率.299をマークし、チーム不動の1番打者として定着している。母校の飛躍が、さらなる活躍を呼ぶか。

 大阪桐蔭高校出身の主砲・中田は「平成の怪物」の異名を持ち、高校通算87本塁打を記録した。作新学院高校出身のルーキー・石井一は主将として第94回大会に出場し、チームをベスト8に導いている。今季はチームの新人では唯一、開幕1軍登録を勝ち取った。

【楽天】
八百板選手(聖光学院)
阿部選手(花咲徳栄)
藤平投手(横浜)
嶋選手(中京大中京)
吉持選手(広陵)
安樂投手(済美)
石橋投手(明徳義塾)

 扇の要・嶋は、意外にも夏の甲子園の出場経験はない。後輩たちの奮闘を、自身の活躍で後押ししたいところだ。安樂は2年生時に出場した第95回大会で、甲子園最速タイとなる155キロをマークし、多くの高校野球ファンにその存在を印象付けた。今季は開幕から怪我で出遅れ、今も思うような投球を披露できていないが、これからの巻き返しに期待がかかる。

 昨年の大会を沸かせた横浜高校出身のルーキー・藤平の存在感は、まだ野球ファンの記憶に新しいだろう。2回戦の履正社高校との一戦では、自他ともに認めるライバルである寺島(東京ヤクルト)と名勝負を繰り広げた。6月16日には今季の高卒ルーキー最速の1軍登板を果たし、堂々とした投球を見せている。

大阪桐蔭出身者を複数擁する西武

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