チーム事情を反映する1軍起用選手数…西武と広島は固定、ハムと燕は流動的

セ・リーグは広島と阪神が最少グループ、巨人も起用数は少ないが…

○セ・リーグ
広島 46人(投手23、野手23)66.7%
阪神 47人(投手22、野手25)69.1%
DeNA 53人(投手27、野手26)79.1%
巨人 47人(投手25、野手22)50.5%
中日 54人(投手27、野手27)68.4%
ヤクルト 55人(投手28、野手27)77.5%

 広島は起用数では最少で、投打ともに選手が固定されている。それに続くのが阪神だ。

 DeNAは昨年から「選手を試しながら戦う」方針になっているようで選手起用数は多い。この中から、現在首位打者争いをしている宮崎敏郎が出てきた。宮崎の今季初出場は代打で、4月17日には一度2軍落ちしている。若手が台頭しているチームでは、選手を固定せずに勝ち星を挙げるケースもあると言える。

 対照的なのが巨人だろう。両リーグ最多の93人という大所帯だが、1軍で使ったのは47人と半数強。ソフトバンクと比べても、分厚い選手層を十分に活用できていないようだ。

 パ・リーグ同様、下位に低迷する中日、ヤクルトは選手起用数が多い。

 この数字は「新人選手は、弱いチームに行った方が1軍で起用される可能性が高い」ことを証明しているとも言えそうだ。MLBでは9月になるとベンチ入りできる選手の枠が25人から40人に増える。これはセプテンバー・コールアップと呼ばれ、優勝争いから外れたチームでは若手選手に出場機会が与えられることが多い。NPBでは同様の制度はないが、高卒1年目で2軍で活躍した選手に、1軍出場の機会が与えられることもある。

 あと40数試合、これからどんな選手が1軍に上がってくるだろうか?

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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