悪夢から5か月…西武森友哉、誕生日に2軍で実戦復帰「何かの縁かなと思う」
22歳の誕生日に2軍戦で復帰も…「プロ野球は1軍で活躍してなんぼの世界」
3月5日の左肘骨折の悪夢から丸5か月。ついに、森友哉捕手が、2軍戦で実戦復帰を果たした。
8日に行われたイースタン・リーグvs日本ハム戦で、6回1死の場面で代打で登場。浦野博司投手の2球目を打ち、サードゴロに倒れた。予定通り、1打席のみで試合を退いたが、「今日はまず、結果うんぬんより、まず、打席に立てただけでよかったです」。久しぶりの真剣勝負を終え、清々しい笑顔を見せた。
チームもファンも、そして誰よりも本人が待ちわびた瞬間だった。ピンチヒッターを告げるアナウンスで、「バッター、森友哉」と名前が呼ばれると、観客席から大歓声とともに、大きな歌声が響いた。
「ハッピ~バ~スデ~ トゥ~ ユ~・・・」
実は、8月8日は、森友哉の誕生日なのである。
「誕生日の日に復活できたのも、何かの縁かなと思う。ここから、1日でも無駄にせんように頑張りたい」
22歳になったばかりの小さな巨人は、節目の日に復帰戦を迎えられた嬉しい巡り合わせにより一層、志を高めた。
今後は、打席数を増やしながら、捕手での先発復帰も増やし、「とにかく試合慣れをしていく」ことがテーマだ。
「シーズンも残り少ないので、1球でも多く、試合に関わる時間を増やしていければと思います。そして、なるべく短い期間で1軍に上がって、1日でも多くチームに貢献したい。やはり、プロ野球は、1軍で活躍してなんぼの世界。早く1軍の選手たちに合流して、試合ができたらいいなと思います」
真っ黒に日焼けした、まっすぐ前を見据えて語る顔には、勝負師の鋭さが戻っていた。
(上岡真里江 / Marie Kamioka)