いったい何が…ルーキーが試合開始前に転倒→そのまま負傷退場の“悲劇”

ブレーブスのヨハン・カマルゴ【写真:Getty Images】
ブレーブスのヨハン・カマルゴ【写真:Getty Images】

ファウルゾーンを越える際にいきなり転倒、「何かに引っかかったんだと思う」

 ブレーブスのルーキー遊撃手が、試合開始前にグラウンドに駆け出した際に転倒し、膝を痛めてそのまま負傷退場するという“悲劇”に見舞われた。

 8日(日本時間9日)の本拠地でのフィリーズ戦。1回表の守備のため、ブレーブスのダグアウトから一斉に選手が飛び出した。先発右腕テヘランはマウンドに向かい、投球練習の準備を始める。しかし、その後ろで、遊撃の守備位置に移動していたヨハン・カマルゴが倒れ込んでいた。

 カマルゴは、一塁のファウルラインを越える際、地面を触ろうとして転倒。毎試合行っているルーティンだったようだが、バランスを崩してしまい、膝を強打する形となった。そして、苦悶の表情を浮かべて起き上がることが出来ず、トレーナーらが心配そうに駆け寄る事態となった。

 試合には出ることが出来ずにそのまま負傷退場。膝を抑えており、周囲は大怪我も覚悟する状況だった。MLB公式サイトによると、ブレーブスのブライアン・スニッカー監督は「見たとき、私はもっと悪い事態を考えていた。恐らく、彼は今シーズンを終えてしまうと思っていたんだ。何かが断裂して、手術が必要だろうと考えていた」と振り返ったという。何もない場所でメジャーリーガーが突然転倒すれば、こう考えるのも当然だろう。

 ただ、記事では「彼は膝靭帯の断裂など、深刻なダメージを負っている可能性があった。しかし、このルーキー遊撃手、そしてブレーブス選手は全員安堵した。MRI検査の結果、右膝の骨挫傷であることがわかったからだ」と言及。故障者リスト(DL)入りになる見込みだが、不幸中の幸いで、大怪我というほどではないようだ。「カマルゴは2週間で動けるまでようになることを目指している」とも伝えている。

 また、カマルゴ本人は記事の中で、その瞬間について「不運だったと果たして本当に言うことができるのかはわからない。(試合前は)いつも同じことをしている。恐らく、スパイクがフィールドか何かに引っかかったんだと思う」と回顧。「その瞬間、僕は不安だった。だからすぐに祈ったんだ。さらに深刻な怪我ではありませんように」と願ったいただけに「まず初めに、これよりも悪くならなかったことに、神に感謝したい」と安堵の様子だったという。

 23歳のルーキーはここまで64試合出場で打率.292、3本塁打、19打点。遊撃を守りながら、打撃でも上々の成績を残している。キャリアのスタートで大きくつまずくことは避けられそうだ。

【動画】膝を痛めて負傷退場したカマルゴ

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