勝敗よりもQS率に注目、今季NPBで最も安定感のある先発投手とは…

セ・リーグでQS率80%を超える投手はゼロ

○セ・リーグ
1菅野智之(巨)78.9%(19試合15QS 12勝5敗)
1マイコラス(巨)78.9%(19試合15QS 10勝5敗)
3野村祐輔(広)77.8%(18試合14QS 7勝4敗)
3田口麗斗(巨)77.8%(18試合14QS 10勝2敗)
5今永昇太(De)70.6%(17試合12QS 9勝5敗)
5秋山拓巳(神)70.6%(17試合12QS 9勝4敗)
7大瀬良大地(広)66.7%(18試合12QS 7勝1敗)
7バルデス(中)66.7%(21試合14QS 6勝7敗)
7メッセンジャー(神)66.7%(21試合14QS 11勝5敗)
10ブキャナン(ヤ)65.0%(20試合13QS 6勝9敗)
11岡田明丈(広)63.2%(19試合12QS 11勝4敗)
12井納翔一(De)55.6%(18試合10QS 4勝6敗)

 セ・リーグにはQS率80%を超える投手はいない。巨人の菅野、マイコラスがトップ。3位の田口も含め、巨人の先発投手陣はリーグ一の安定感がある。これで4位なのは、打線と救援投手陣に問題があるということだろう。

 広島は野村が70%台だが大瀬良、岡田は60%台。先発陣では巨人に劣るが、圧倒的な打線でカバーし、首位を走っている。

 阪神は、秋山の成長がこの数値からも見て取れる。メッセンジャーのQS%は66.70%だが、14QSは秋山より多かった。骨折による離脱のダメージは大きいと言わざるを得ない。

 残り試合が少なくなり、1試合の価値が高まる中で、投手がQSをキープし、試合を作ることの重要性は高まる。今後、どのチームの先発投手がQS率を向上させていくのだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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