低迷ハムにダイヤの原石 輝き放つ高卒ドラ1左腕に吉井コーチ「やるなぁ」

吉井コーチ高評価も「ブレーキをかけないと」

 最速150キロを誇る左腕だが、ソフトバンク戦での最速は142キロ。それでも、優勝争いを演じるソフトバンクの中軸を打ち取った。吉井理人投手コーチは「真っ直ぐが、真っ直ぐだと分かっていても捉えづらそうなボールを投げる」と、左腕の球筋を評価。さらには「1点ビハインドで相手のクリーンアップだったけど、緊張している感じはなかった。ストライクゾーンのいいところに投げられる。やるなぁと感じました」と、そのマウンド度胸の良さにも感心する。

 まだ、高卒1年目。チーム状況は、クライマックスシリーズ進出も絶望的で、来季以降を見据えた育成も求められる状況にある。まさに、堀は1年後、2年後が楽しみなダイヤの原石である。吉井コーチは「まだ見習いみたいな感じ。体力は中学生。監督は使いたいだろうけど、ブレーキをかけないといけない。僕も高卒だったので分かるんですけど、いいからと投げさせると故障する」とし、連投はさせないなど慎重に育てていく方針だ。

「ただ、監督には、いい場面で使ってもらっている。将来が楽しみな存在ですね。まだ野蛮な雰囲気で投げている。そこに計算で投げられるところが身につけば、もっと良くなると思いますよ」と、その素質を吉井コーチは高く評価する。苦しいチーム事情にあって、ドラ1左腕の存在は数少ない光明の1つだろう。堀瑞輝。怪我なく、大きく育っていってほしいものである。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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