名脇役で節目の1勝 “何でもござれ”のソフトB明石は「出たところでハッスル」

打撃も守備も日々、役割が変わるが…「別に何とも思わない」

 日々、その役割は変わる。難しさはあるはずだが、「この前も7番を打ったし、最近は何も思わないですね。(守備も)今は別に何とも思わない。出たところでハッスルしようかな、と」と笑い飛ばす。明石に限らず、高田や川島しかり、この日、一塁で先発した福田しかり。剥離骨折の内川聖一を欠く中で、打順、守備ともに“何でもござれ”のプレーヤーがいる。また、そういった選手が、主軸のバットが湿った試合でたびたび結果を残すのだ。

 ソフトバンクホークスが2005年に誕生してから、この白星で球団通算1000勝に到達した。明石はダイエー時代の2004年入団。「逆にここは避けたかったんですけどね。松田さんが、ギータ(柳田)がいいかなと思っていた」と明石自身は言うが、「ソフトバンク」としての全13年を知る数少ない男が、節目の勝利を飾るヒーローとなったのも、何かの因果だろうか。

 楽天が敗れたため、マイナス1.0ゲーム差の2位から、首位を奪い返して2ゲーム差とした。V奪還を狙うソフトバンクは“名脇役”たちも、チームを支える重要な役割を果たしている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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