巨人、逆転CS進出への鍵は…「先発3本柱で常に2勝以上」と「坂本勇人」

マギー二塁起用は「現状のベスト」も「開幕時の監督の理想ではない」

 現状では、マギーと村田を併用するために、マギーを二塁で使うという形を取っている。攻撃面ではプラスになっているが、当然、守備面では不安もある。緒方氏は、「今の状態ではベストの布陣」と断言しつつ、“二塁手不在”の現状を嘆く。

「ただ、高橋監督が思い描いたスタート時の理想は、村田が去年3割も打ったのに宝の持ち腐れになるけど、あくまで開幕の時の理想は村田と亀井は代打の切り札、という形だったと思います。その選手たちがスタメンにいるというのは、本人たちの努力と実力ですけど、チームとしては理想とかけ離れているということで苦しさが表れてますよね。

 亀井も最初は代打というところだったと思うんですけど、今はフルに働いてもらわないと代わりがいないような状況ですから。ポジションを獲ったのは間違いなく本人たちの努力ですが、由伸監督の中ではある意味で誤算だと思います。マギーはトータルで見れば3割は打ってますし、二塁起用は今はベストで異論はないですけど、由伸監督の開幕の時の理想とは違うというところです。

 開幕してから、セカンドと2番バッターが出てこなかった。ジャイアンツでこれほどポジションが空いて『どうぞ取ってください』というのは歴史の中でもそうはなかったと思います。これまでは必ず誰かがポジションを取ったし、ものにしてきた。ただ、今回は層の薄さが露呈してしまったので、若手はもったいないと思うし、層が厚いと言われていたけど、実は厚くなかったと思い知らされたシーズンだと思いますよね。外野も橋本(到)であったり、立岡(宗一郎)であったり、重信(慎之介)、中井(大介)であったりとか。チャンスをものにできてないというところですよね」

 今季は、現状で「ベスト」の布陣でこのまま戦い、CS進出を目指してくことになるが、残り約30試合でポイントになるのはどこか。緒方氏はまず、安定感のある菅野智之、マイルズ・マイコラス、田口麗斗の先発3投手でしっかりと白星を掴んでいくことが大切だと言う。

チームで誰よりも代えが利かない坂本の存在

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY