大阪桐蔭、史上初2度目の春夏連覇の夢途絶える、9回にまさかの大逆転劇

仙台育英は2年ぶりの8強進出を決めた
仙台育英は2年ぶりの8強進出を決めた

仙台育英・長谷川の連続無失点イニングは22で止まる

 第99回全国高等学校野球選手権大会は19日、大会第11日が行われ、第4試合は史上初2度目の春夏連覇を目指す大阪桐蔭(大阪)が仙台育英(宮城)に9回2死からまさかの逆転負けを喫した。仙台育英は2年ぶりの8強進出を決めた。

 手に汗握る投手戦が演じられた。大阪桐蔭はエース徳山を温存し、2年生の柿木が先発マウンドに上がった。柿木は落ち着いたマウンド捌きで仙台育英打線を寄せ付けず。安打はいずれも散発で、7回まで無四球と快投した。

 対する仙台育英のエース長谷川も負けなかった。この日まで15イニング無失点としたプロ注目の左腕は、7回まで3四球こそ与えたものの強打の大阪桐蔭を4安打に抑えた。だが、8回1死から2番・山本に左翼へ二塁打を運ばれると、続く中川に左翼へタイムリーを浴びて1失点。無失点イニングは22で途絶えた。

 1-0で迎えた9回裏にドラマは待っていた。大阪桐蔭の柿木は順調に2死を奪うが、3番・杉山に中前打を許したところで流れが変わった。盗塁と四球で2死一、二塁としたところで、7番・若山を遊ゴロに打ち取ったかに見えたが、一塁送球がやや逸れ、捕球した一塁手の足がベースを触るタイミングが一瞬遅れた。大阪桐蔭の選手は勝利を確信してベンチに戻りかけたが、一塁塁審の判定はセーフ。これで2死満塁となると、続く馬目に中越え二塁打を浴び、まさかの逆転負けを喫した。

 最後まで諦めなかった仙台育英ナインは、土壇場の逆転勝利に沸いた。

(Full-Count編集部)

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