ハム上原、血染めの熱投でプロ初勝利の権利、5回を99球で無失点に抑える
5回1死でベンチ裏へ、処置後に戻って5回を投げきる
日本ハムの上原健太投手が血染めの熱投で、プロ初勝利の権利を掴んだ。20日の西武戦(札幌D)。2点リードの5回まで投げ抜き、勝利投手の権利を掴んで、マウンドを降りた。
今季5試合目の先発となった左腕。初回に左前安打と四球で2死一、二塁とされたが、メヒアを三ゴロに打ち取り、ピンチを脱出。2回以降も毎回の走者を出しながらも、粘りの投球で本塁だけは踏ませなかった。
アクシデントが襲ったのは、5回だった。先頭の秋山に四球を出し、源田を中飛に打ち取ったところだった。吉井投手コーチ、トレーナーがマウンドへ走ると、左腕はトレーナーに付き添われてベンチへと消えた。マメが潰れたのか、上原のユニホームの左太もも付近には血が付いていた。
ただ、プロ初勝利の権利までアウト2つと迫っており、ここで交代することなく再びマウンドへ。浅村は四球で歩かせたものの、この日4番に起用された山川を空振り三振、そしてメヒアを右飛に切り、上原は雄叫びをあげた。5回を3安打5四球で無失点に封じると、その裏に大谷にこの日2本目の適時打が出るなど、味方打線がリードを4点に広げた。
上原は5回で99球に達しており、勝利投手の権利を持ったまま降板。プロ初勝利をリリーフ陣に託すことになった。
(Full-Count編集部)