前田健太5敗目 5回まで完全投球に指揮官「刺激的」も…6回の投球には苦言

タイガース戦に登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
タイガース戦に登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

6回に突如崩れて4失点「優れた投手はダメージを最小限に抑える術を持っている」

 ドジャースの前田健太投手は20日(日本時間21日)、敵地でのタイガース戦で5回までパーフェクト投球を見せながら、6回に突如崩れて6回5安打4失点7奪三振無四球で降板。約1か月半ぶりの黒星となる5敗目(11勝)を喫した。ドジャースは1-6で敗れて連勝は6でストップ。デイブ・ロバーツ監督は5回までの投球を称えつつ、「ダメージを最小限に抑えることが重要」と話したとMLB公式サイトが伝えている。

 試合は、前田とバーランダーによる投手戦に。4回まではともにパーフェクトピッチング。5回にバーランダーが四球を与えながらノーヒットを継続すると、前田はその裏にも走者を許さず、完璧な投球を続けた。

 6回、ドジャースはメッツからトレードで獲得したばかりのグランダーソンが先制ソロ。両チーム通じて初のヒットでついに均衡を破る。しかし、前田はその裏、先頭ヒックスのヒットで初めて走者を出すと、その後ピンチを招き、マチャドにレフトへの2点二塁打を浴びて逆転を許す。アップトンには2ランを打たれて一挙4失点。この回限りで無念の降板となった。

 MLB公式サイトによると、ロバーツ監督は「(走者がいる状況で切り抜ける能力は)良くなっていると思う」と評価。「彼はストライクゾーンを活用し、空振りが取れるファストボールで打者をアウトにしていた」として、「ケンタの球は素晴らしかった。ケンタは5回まで刺激的だったよ、本当に良かった。スライダー、ファストボール、カーブボール、彼の今日の球はどれも機能していた。マウンドに上がって、立ち向かう姿を見られて良かった」と5回までの投球を絶賛している。

 一方で、6回の投球には苦言も。「しかし、長いイニングを投げるためには、ダメージを最小限に抑えることが重要だと思う。試合に勝つために、優れた投手はダメージを最小限に抑える術を持っている」と話したという。6回はアップトンの2ランでダメ押し点を奪われたことが、チームとしても痛かった。

 結果的に、ドジャースは8回にも救援陣が2点を失い、1-6で完敗した。前田は7月2日(同3日)のパドレス戦以来、約1か月半ぶりの黒星。この日は85球を投げ、ストライクは62球。防御率は3.88となった。

(Full-Count編集部)

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