左のサイドスロー「少数派の男」楽天高梨、新人離れした快投で増す存在感

入団時のキャッチコピーは「私は“少数派の男”です」

 しかし、高梨投手はさらなる進化を遂げて1軍の舞台へと戻ってくる。再昇格となった6月7日の横浜DeNA戦から17試合連続無失点という圧巻のピッチングを披露し、次第にホールドが付く場面での登板機会も増加。6月の再昇格以降に喫した失点はわずかに1点と、ルーキーとは思えない抜群の安定感を誇っている。

 左のサイドハンドと聞くとワンポイント起用が多いという印象を抱くが、高梨投手の場合はしっかりと1イニングを任されるケースが多くなっている。時には回またぎもこなしてみせるなど、単なる左殺しにとどまらず活躍の場を広げてきた。

 入団会見で「アピールも含めて、自分自身に“◯◯な男”というキャッチコピーをつけてください」と尋ねられた高梨投手は、「私は“少数派の男”です。左のサイドスローという時点で少数派であり、こうしてプロ野球選手になれたということでも少数派です。その中でも生き残っていかなければいけないと思うので」と語り、プロ生活を送っていくにあたっての強い決意を滲ませていた。

 サイドスローへの転向という大きな決断を下し、プロでも1年目から確かな足跡を残している高梨投手。入団会見で語った「ゆくゆくは後半のイニングを任されるような投手になりたいです」という目標が達成されるときは、すぐそこまで近づいてきている。

【動画】楽天・高梨が角度のあるスライダーで三振を奪う

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