好調西武を支える「負けない男」次なるステップ目指す31歳右腕の自覚

次なる課題は「もっともっと長い回を投げられるように」

 さらに白星を挙げてチームに貢献するが、7月中旬からは一旦ブルペンに回ることに。7月11日の千葉ロッテ戦では最後の3イニングスを投げてプロ入り初セーブをマーク。7月26日のオリックス戦から再び先発に回り3連勝。これまでのプロ生活と同じく多様な起用法に応えつつ、先発投手としての確かな成長を見せ付けている。

 今季、1試合で投げた最長イニングは6回が最高と体力面で課題を残しているが、先発して5イニングスを投げ切れなかった試合、および今季4失点以上を喫した試合は8月9日のオリックス戦のみだ。ほぼ全ての登板で安定して試合を作り、後続にバトンを託している。強力打線と安定した救援陣を誇る埼玉西武にとって、それが勝利の近道であることは、岡本投手の成績が如実に示しているであろう。

 ここまで7試合の先発で6勝と非常に高い確率でチームに勝利をもたらしてきたが、8月16日の試合でお立ち台に上がった際には「もっともっと長い回を投げられるように頑張ります」と語り、自身の課題を修正していく意気込みを示した岡本投手。昨季までは投手陣に生じた穴を埋める「便利屋」としてチームを支えてきた男が、今季からは「負けない」先発投手として、次なるステージに歩みを進めようとしている。

【動画】「負けない」先発投手岡本、鋭いスライダーで奪三振

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