復帰戦白星の田中将大を地元紙称賛「切れ味がある」「かつての姿のよう」
6回まで3安打1失点の快投、7回に2点弾許すもわずか90球で9勝目
22日(日本時間23日)、ヤンキースの田中将大投手は敵地でのタイガース戦に先発し、7回6安打3失点の好投で、今季9勝目(10敗)を挙げた。右肩の炎症で入った故障者リスト(DL)から復帰後初戦ながら、6回まで3安打1失点の快投。7回こそ2点弾を許し、合計3失点を喫したが、地元紙はこぞってエースの復活と称えた。
強打のタイガース打線を相手に、4度も3者凡退のイニングを投げるなど、この日の田中は速球を軸に、スライダーとスプリットで打者のバランスを崩し、打たせて取る投球を見せた。実は、この日までタイガース戦では4度先発しながら、0勝3敗と一度も勝ったことがなかった。だが、“天敵”を貫禄の投球で寄せ付けず。メジャー移籍後4年連続2桁勝利に王手を掛ける9勝目。プレーオフ進出を目指すチームは、ワイルドカード争いで1位を守った。
この日は打線が大量援護を贈ってくれたが、地元メディアでは田中の好投も称えた。地元紙「デイリーニュース」電子版では「タイガース戦の勝利で、田中は切れ味があった」と伝えると、ニュージャージ最大のニュースサイト「NJ.com」では「DLから復帰したタナカは、かつての姿のようだった」と称賛。今季序盤は不安定な投球が続き、地元メディアからエース失格の烙印を押されていた右腕だが、6月下旬以降は回復傾向。この日の投球で復活をさらに印象づけたようだ。
レギュラーシーズンは残り約1か月半。プレーオフ進出争いが激化する今こそ、チームはエースに相応しいパフォーマンスを必要としている。田中がどこまでそのニーズに応えられるのか、期待したい。
(Full-Count編集部)