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なぜ今…フォーム変化は5月、菊池雄星の不正投球宣告に見る曖昧な判断基準

西武・菊池雄星投手の不正投球問題が物議を醸している。17日の楽天戦(メットライフ)で2球連続で二段モーションによる不正投球を宣告された左腕は、24日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で投じた1球目でも、同様の不正投球を宣告された。

佐藤塁審「右足に段がついている」土肥コーチ「初めて、そういう言葉が出てきた」

 24日の試合後に、佐藤塁審は「一連の動作ではなく、右足に段がついている」と、菊池のフォームにおいて、右足の動きが二段モーションに当たると説明した。だが、これを聞いた土肥コーチは「前回はその回答を得られていなかった。その回答が早かったら…。初めて、そういう言葉が出てきた」と語っており、17日の時点では明確な不正の理由説明がなかったことを伺わせた。もちろん、修正しきれなかった菊池にも少なからず落ち度はあるが、どこが問題なのか明確ではないままに修正するには限界がある。

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 さらに言えば、不正投球や二段モーションに関する明確な基準が示されていない点も物議を醸した大きな要素だろう。菊池は不正投球に該当するが、では、他の投手はどうなのか。こういった疑問はこれから盛んに出てきてもおかしくない。辻発彦監督は「そんなんいっぱいいる」と話しており、“グレーゾーン”にある投手は他にもいるという認識を示している。菊池はダメなのに、この投手はなぜ大丈夫なのかーー。今後頻出しそうな問題に、明確かつ、菊池や辻監督含む誰もが納得する説明は存在するのだろうか。また、5月からの3か月半の菊池はなぜ不正投球を取られず、なぜ17日に突然取られるようになったか、の説明は、どうなるのだろう。
 
 菊池は言った。「昨日今日作り上げてきたフォームではない」と。投手のフォームは長い時間をかけて作り上げ、体に染み込ませてきたもので、とても繊細なものだ。それを修正することは一朝一夕に出来るわけもなく、一度崩れると、元の状態を取り戻すことが出来なくなることもある。過去にはボーク宣告から、調子を落としていった選手もいる。

 審判の宣告1つで、その選手のプロ野球人生が左右されることもある。だからこそ、明確で共通したジャッジの基準と、納得いく説明が必要ではないだろうか。それがないがしろにされれば、プレーとは無関係なところでファンは白けてしまう。この菊池の二段モーション問題が、野球界がより良い方向に向かうきっかけになってほしいものだ。

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