ダルビッシュがフォーム調整に言及「変化球を元の質に戻すため、横振りに」
「元々横振り」も、トミー・ジョン手術後は「かなり縦振りになっていた」
27日(日本時間28日)本拠地でのブルワーズ戦で今季10敗目(8勝)を喫したドジャースのダルビッシュ有投手。腰の張りで故障者リスト(DL)入りしていたが、戦列復帰後初戦のこの日、5回3失点と粘投したが白星は飾れなかった。試合後の会見では、DL期間中にハニカット投手コーチとフォームの調整に取り組んだことにも触れ、その目的について「基本的に変化球を元のクオリティーに戻すために、今は横振りにしようとしています」と話した。
初回に味方エラーもあって1点を失ったダルビッシュは、3回に1被弾を含む2失点。打線の援護を待ったが、5回で95球を投げ、3点ビハインドのままマウンドを下りた。
DL期間中に取り組んでいたフォームの調整について「メカニックの部分について大きな変更をしました。ブルペンでは良かったんですけど試合になってバッターが入るとまた違うので、最初はその感覚を掴むのに苦労しました」と明かす。2015年3月に右肘靱帯再建手術を受けた後、「肘のことを気にしながら投げていた部分があった」と言い、そのため腕の振りが「かなり縦振りになっていたので、スライダーなどが思うようにいかない試合がたまにあった」と振り返る。
スライダーと言えば、ダルビッシュの代名詞とも言える決め球だ。このスライダーをより効果ある球に引き上げ、磨きを掛けるためにも、今回のフォーム調整は必要不可欠だったようだ。腕の振りを元の「横振り」に近づけることで他の球種も精度が上がるようで、「基本的に変化球を元のクオリティーに戻すために、今は横振りにしようとしています」と話した。
ドジャースに移籍後4戦目で初黒星を喫したが、チームはまだ30球団最高勝率でペナントレースを快走する。プレーオフ進出は当確と見られているだけに、ここで目指すフォームに近づけ、プレーオフで圧倒的なパフォーマンスを披露し、チームを1988年以来の世界一に導きたい。
(Full-Count編集部)