ペース、成功率、奪三振率…ソフトBサファテ、驚異の日本タイ記録46セーブ

前人未到の50セーブも視野

 打者を圧倒するサファテの投球は、その三振の多さに現れている。今季はここまで57イニングを投げて、90三振。奪三振率に換算すると14.21個と驚異的な数字となる。パ・リーグの投手全体で見ても、90奪三振は単独13位となる。

 もちろん、ここの上位20人に名を連ねているのは、各チームの先発投手ばかり。サファテは唯一、このランクにリリーフ投手として、名を連ねており、さらには、オリックスの西やディクソン、ロッテの唐川、日本ハムの有原ら各球団のローテ投手よりも、三振を奪っている。仮にサファテが、この奪三振率で規定投球回の143イニングを投げると、225個の三振を奪うことになる。これもまた、驚異的な数字である。

 体調を崩していた夫人は状態が回復し、8月の下旬に来日。この日はスタンドで右腕の記録に並ぶ瞬間を子供たちと見守った。「家族が来たことで違う意味での疲れもあるけどね」と笑いながら「6か月離れていたから、いつ来られるのかと心待ちにしていた。家族の前で達成できて嬉しい」と語った。家族を、そしてチームを愛する助っ人右腕。47セーブの新記録達成は時間の問題。前人未到の50セーブ到達すらも、夢物語ではなくなってきた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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